わかりやすい版(ばん) がん検診(けんしん)

がんを早(はや)く見(み)つけて、早(はや)く治(なお)すために

「がん」という病(びょう)気(き)を知(し)っていますか?
日(に)本(ほん)の人(ひと)たちが亡(な)くなる原(げん)因(いん)として、もっとも多(おお)いのが がんです。
特(とく)に 40歳(さい)を過(す)ぎると がんで亡(な)くなる人(ひと)が 増(ふ)えていきます。

がんがあるかどうかを調(しら)べる検(けん)査(さ)を「がん検(けん)診(しん)」と いいます。
がん検(けん)診(しん)を受(う)けることで、がんがあっても早(はや)く見(み)つかりやすくなります。
そして、簡(かん)単(たん)な治(ち)療(りょう)で済(す)んだり、がんを 完(かん)全(ぜん)に治(なお)せることにつながります。

あなたも「がん検(けん)診(しん)」を受(う)けてみませんか?

この冊(さっ)子(し)は やさしい日(に)本(ほん)語(ご)表(ひょう)現(げん)で 書(か)かれています。

p2

1 がん検(けん)診(しん)は どんなもの?

がんになっていないかどうかを 検(けん)査(さ)します。

一年に一回ほど定期的に検診に行くと、がんの疑いがわかり、治療に結びつきます。がんがく見つかり適切な治療ができた!
なんか怖いし、行かない・・・。定期的に検診に行かないと、 がんに気づけず、手遅れになる場合も・・・

がんが まだ小(ちい)さなときには、1回(かい)のがん検(けん)診(しん)では 見(み)つからないことが あります。
そのため、1年(ねん)おきや 2年(ねん)おきなど 定(てい)期(き)的(てき)に 検(けん)診(しん)を受(う)けることが 大(たい)切(せつ)です。
ただし、検(けん)診(しん)は 体(からだ)に負(ふ)担(たん)が かかります。
検(けん)診(しん)は 年(ねん)に何(なん)度(ど)も受(う)ける必(ひつ)要(よう)は ありません。

p3

2 日(に)本(ほん)の がん検(けん)診(しん)のしくみ

年(ねん)齢(れい)や性(せい)別(べつ)によって がん検(けん)診(しん)の種(しゅ)類(るい)が 違(ちが)います。

20歳(さい)から

子宮頸がん検診

40歳(さい)から

肺がん検診
大腸がん検診
胃がん検診
子宮頸がん検診
乳がん検診


・ がん検(けん)診(しん)は、主(おも)に40 歳(さい)以(い)上(じょう)の人(ひと)が 受(う)けます。
ただし、子(し)宮(きゅう)頸(けい)がんの検(けん)診(しん)は20 歳(さい)から 受(う)けることが すすめられています。
・ 会(かい)社(しゃ)などの健(けん)康(こう)診(しん)断(だん)には、がんの検(けん)診(しん)が 入(はい)っていないこともあります。
・ 年(ねん)齢(れい)や地(ち)域(いき)によっては、がん検(けん)診(しん)の値(ね)段(だん)が安(やす)くなったり無(む)料(りょう)になる クーポンが あります。

p4

3 それぞれのがん検(けん)診(しん)は どんなもの?

国(くに)が勧(すす)めるがん検(けん)診(しん)の一(いち)覧(らん)

種類(しゅるい)検査(けんさ)の種類(しゅるい)年齢(ねんれい)など受(う)ける間(かん)隔(かく)そのほか

肺がん検診

レントゲン検査(けんさ)40歳(さい)以上(いじょう)1年(ねん)に1回(かい)50歳(さい)以上(いじょう)で、今(いま)までに たばこをたくさん吸(す)った人(ひと)は、たんの検査(けんさ)もします。

大腸がん検診

検便(けんべん)40歳(さい)以上(いじょう)1年(ねん)に1回(かい)

胃がん検診

・バリウム検査(けんさ)50歳(さい)以上(いじょう)2年(ねん)に1回(かい)
・胃(い)カメラ50歳(さい)以上(いじょう)2年(ねん)に1回(かい)
どちらか一(ひと)つを選(えら)びます。(健康(けんこう)診断(しんだん)のときには、どちらか一(ひと)つに決(き)まっていることもあります。)

子宮頸がん検診

視診(ししん)、細胞診(さいぼうしん)20歳(さい)以上(いじょう)の女性(じょせい)2年(ねん)に1回(かい)
視診(ししん)、HPV(エイチピーブイ)検査(けんさ)単独(たんどく)法(ほう)30歳(さい)以上(いじょう)の女性(じょせい)5年(ねん)に1回(かい)
30 歳(さい)以上(いじょう)では、地域(ちいき)によってどちらか一(ひと)つに決(き)まっています。

乳がん検診

マンモグラフィ40歳(さい)以上(いじょう)の女性(じょせい)2年(ねん)に1回(かい)

p5

肺(はい)がん検診(けんしん)

レントゲン検査(けんさ)
肺(はい)の中(なか)の写(しゃ)真(しん)を とってもらいます。

痛(いた)いことは ありません。

数秒

大(だい)腸(ちょう)がん検診(けんしん)

検(けん)便(べん)

自(じ)分(ぶん)の家(いえ)などでうんちをします

トイレのイラスト

専(せん)用(よう)の棒(ぼう)で取(と)り、専(せん)用(よう)の容(よう)器(き)に入(い)れます

専用の棒で取っているイラスト
検査に行く3日前から2日分取ります。

容(よう)器(き)に入(い)れたものを病院(びょういん)に持(も)っていきます

p6

胃(い)がん検診(けんしん)

バリウム検査(けんさ)

次(つぎ)のようにして 胃(い)の中(なか)の写(しゃ)真(しん)を とります。

薬を飲んでいるイラスト

①胃(い)が よく写(うつ)るように2つの薬(くすり)を飲(の)みます。
 甘(あま)酸(ず)っぱい味(あじ)です。
 げっぷが出(で)そうになっても 我(が)慢(まん)します。
②検(けん)査(さ)をする機(き)械(かい)に 寝(ね)ます。機(き)械(かい)が動(うご)きます。
③検(けん)査(さ)する人(ひと)が言(い)うとおりに 体(からだ)を動(うご)かします。
 体(からだ)ごと 右(みぎ)に向(む)いたり 左(ひだり)に向(む)いたりします。
 硬(かた)い機(き)械(かい)に寝(ね)るので 少(すこ)し体(からだ)が痛(いた)いことがあります。
 また、機(き)械(かい)の向(む)きによって つらい姿(し)勢(せい)になることがあります。

5分くらい

p7

胃(い)カメラ

 胃(い)の中(なか)に 細(ほそ)長(なが)いカメラが 入(はい)ります。胃(い)カメラは 口(くち)から入(い)れるものと鼻(はな)から入(い)れるものが あります。検(けん)査(さ)の前(まえ)に、痛(いた)み止(ど)めや 麻(ま)酔(すい)を します。それでも、胃(い)カメラが入(はい)るとき、痛(いた)かったり 吐(は)き気(け)がすることが あります。

胃(い)カメラを 口(くち)から入(い)れる検(けん)査(さ)か 鼻(はな)から入(い)れる検(けん)査(さ)の どちらかです。

15分くらい

p8

子宮頸(しきゅうけい)がん検診(けんしん)

視(し)診(しん)

医(い)師(し)が 子(し)宮(きゅう)のあたりを見(み)たり 触(さわ)ったりして 調(しら)べます。
見(み)て調(しら)べるときは、腟(ちつ)の中(なか)に器(き)具(ぐ)を入(い)れて 検(けん)査(さ)します。
触(さわ)って調(しら)べるときは、医(い)師(し)が 指(ゆび)を腟(ちつ)の中(なか)に入(い)れて 検(けん)査(さ)します。
気(き)持(も)ち悪(わる)く感(かん)じることがあります。

1分くらい

細(さい)胞(ぼう)診(しん)・HPV(エイチピーブイ)検(けん)査(さ)単(たん)独(どく)法(ほう)

腟(ちつ)に 細(ほそ)くて小(ちい)さな器(き)具(ぐ)を入(い)れて細(さい)胞(ぼう)を取(と)ります。
気(き)持(も)ち悪(わる)く感(かん)じることがあります。

1分くらい

p9

乳(にゅう)がん検(けん)診(しん)

マンモグラフィ

おっぱいの中(なか)の写(しゃ)真(しん)を とります。板(いた)のようなものにおっぱいを挟(はさ)んで平(たい)らにします。痛(いた)さは人(ひと)によって違(ちが)います。

数秒

がん検(けん)診(しん)を受(う)けたいと思(おも)ったら

住(す)んでいる地(ち)域(いき)の役(やく)所(しょ)から、がん検(けん)診(しん)の案(あん)内(ない)が届(とど)く場(ば)合(あい)があります。
なくしたときや 届(とど)かないときは、地(ち)域(いき)の役(やく)所(しょ)に 尋(たず)ねてみてください。
職(しょく)場(ば)の健(けん)康(こう)診(しん)断(だん)に がん検(けん)診(しん)が入(はい)っている場(ば)合(あい)も あります。
確(かく)認(にん)してみましょう。

p10

4 がん検(けん)診(しん)の結(けっ)果(か)が出(で)たら

「がんの疑(うたが)いなし(精(せい)密(みつ)検(けん)査(さ)不(ふ)要(よう))」の場(ば)合(あい)

ひとまずは 安(あん)心(しん)です。
ただし、何(なに)か 気(き)になる症(しょう)状(じょう)が出(で)たら、病(びょう)院(いん)に行(い)って みてもらいましょう。

「がんの疑(うたが)いあり(要(よう)精(せい)密(みつ)検(けん)査(さ))」の場(ば)合(あい)

がん検(けん)診(しん)だけで「がんが ある」と判(はん)断(だん)することは できません。
本(ほん)当(とう)に がんがあるかどうか 調(しら)べるために、詳(くわ)しい検(けん)査(さ)を 受(う)けましょう。
詳(くわ)しい検(けん)査(さ)を受(う)けるためには、専(せん)門(もん)の病(びょう)院(いん)で予(よ)約(やく)が必(ひつ)要(よう)です。
検(けん)診(しん)を受(う)けた病(びょう)院(いん)などに 相(そう)談(だん)してみてください。

p11

5 検(けん)診(しん)だけ 受(う)ければよい?

気(き)になる症(しょう)状(じょう)が あるときには、がまんしないで 家(か)族(ぞく)や支(し)援(えん)者(しゃ)に相(そう)談(だん)したり、検(けん)診(しん)の時(じ)期(き)でなくても 病(びょう)院(いん)で みてもらうと いいです。

たとえば 以(い)下(か)のような症(しょう)状(じょう)は、がんが原(げん)因(いん)で 起(お)こることが あります。(がんが原(げん)因(いん)でない場(ば)合(あい)も あります。)

・ せきが長(なが)く続(つづ)く、たんに血(ち)が混(ま)じる、胸(むね)が痛(いた)い
・ 声(こえ)がかれる、息(いき)切(ぎ)れする
・ 胃(い)が痛(いた)い、胃(い)が気(き)持(も)ち悪(わる)いことが 長(なが)く続(つづ)く
・ 食(しょく)欲(よく)がない、食(た)べものがつまる感(かん)じがする
・ おなかが痛(いた)いことが 長(なが)く続(つづ)く
・ うんちに血(ち)が混(ま)じる、うんちの状(じょう)態(たい)や回(かい)数(すう)が今(いま)までと違(ちが)う
・ おっぱいの中(なか)に 固(かた)い かたまりのようなものがある、おっぱいの一(いち)部(ぶ)が へこんでいる
・ 乳(ち)首(くび)から 血(ち)のような液(えき)が出(で)る
・ 乳(ち)首(くび)が 赤(あか)くて かゆい
・皮(かわ)がめくれて 汁(しる)が出(で)ている
・(女(じょ)性(せい)が)生(せい)理(り)のときでないのに・生(せい)理(り)は終(お)わったのに女(じょ)性(せい)器(き)から血(ち)が出(で)る
・(女(じょ)性(せい)が)生(せい)理(り)の時(じ)期(き)が ばらついている

障害のある人を支援する方に知っておいていただきたいこと

 がん検診を受けることに過度な負担がなく、また、もしがんが見つかった時に治療ができる・治療をうけることを納得される方には国が推奨するがん検診はぜひ受けていただきたいものです。
 ただ、その方にとって検診の負担が大きすぎる場合には、ご本人とも相談しながら、検診を受けない選択をすることもあり得ます。

がんになりやすい人(なりにくい人)
◯胃がんの場合 
 ヘリコバクター・ピロリ(ピロリ菌)の感染が、がんの主な原因と言われています(そうでない人も一定数います)。
◯子宮頸がんの場合 
 HPV(ヒトパピローマ・ウイルス)に感染していることが、がんの原因のほとんどで、性行為の経験がない場合、子宮頸がんにかかる可能性はほとんどありません。
◯大腸がんの場合 
 寝たきりなど身体活動が低い人の場合、大腸がんになりやすい可能性があります。

★検診を受ける際の難しさ(本人の身体的・精神的負担)の参考にしてください。
◯胃がん検診(バリウム)の場合 
 ・撮影時に寝ながら台を傾けて、号令に併せて自ら横方向に回転します。
手や足で踏ん張る力が必要です。
 ・検査後に下剤を服用し、おおむね翌日にバリウム(白い便)がすべて排泄されたか確認してください。
 ※ピロリ菌感染の有無を確認することも選択肢の1つと考えられます。
◯子宮頸がん検診の場合 
 ・子宮入口の細胞を取るため、内診台でじっとしている必要があり、人によっては多少の痛みが伴うことがあります。
◯乳がん検診(マンモグラフィー)の場合 
 ・乳房をプラスチック板に挟んで撮影するため、人によっては多少の痛みを伴うことがあります。

★がん検診で要精密検査と判定されたら、必ず専門の医療機関を受診してください。
★検診の対応をしてくれる医療機関については、お住まいの自治体と相談してください。

奥付(おくづけ)

わかりやすい版(ばん) がん検診(けんしん) 2025年(ねん)3月発行(はっこう)
デザイン株(かぶ)式(しき)会(がい)社(しゃ)グラフソニック
イラストイラストレーター ミツキ
作(さく)成(せい)母(ぼ)体(たい)令和6年度厚生労働科学研究費補助金 がん対策推進総合研究事業「がん罹患前より障害があるがん患者に対する医療機関における適切な医療・支援の実装に資する研究」班
この冊(さっ)子(し)は、知(ち)的(てき)障(しょう)害(がい)のある人(ひと)など簡(かん)単(たん)な日(に)本(ほん)語(ご)表(ひょう)現(げん)を必(ひつ)要(よう)とする人(ひと)たちに向(む)けてつくられています。
より詳(くわ)しい情(じょう)報(ほう)は「がん情(じょう)報(ほう)サービス」でご覧(らん)いただけます。