DAISY FarmはテキストDAISY3図書の作成ツールです。
簡単な文法規則で記述したテキストファイルからテキストDAISY3図書のデータ一式を作成できます。
テキストDAISY3の図書には画像を含めることも可能です。
DAISY Farmで作成したDAISY3を読み上げさせたいときは、テキスト読み上げに対応したDAISYプレイヤーで再生してください。
動作環境は以下の通りです。
以下のような画像を含むテキストDAISY3図書を作成できます。
ルビの表記もできます。
次のウェブサイトよりダウンロードできます。
http://www.dinf.ne.jp/doc/daisy/software/index.html
DAISY Farmのzipファイルを解凍すると以下のファイルが現れます。
setup.exeを起動し、指示に従ってインストールを完了してください。
DAISY Farmを起動すると下図のような画面が表示されます。
各ボタンの役割は以下の通りです。
![]() |
[追加]ボタン | テキストファイルまたは画像ファイルをプロジェクトに追加します。 |
![]() |
[解除]ボタン | プロジェクトへのテキストファイルまたは画像ファイルの登録を解除します。 |
![]() |
[リネーム]ボタン | プロジェクトに追加済みのテキストファイルまたは画像ファイルをリネームします。 |
![]() |
[ビルド実行]ボタン | プロジェクトをビルドします。 |
![]() |
[生成ファイルの削除]ボタン | プロジェクトをビルドして生成されたDAISY3図書を削除します。 |
![]() |
[編集]ボタン | 選択したテキストファイルをメモ帳で開きます。 |
![]() |
[設定]ボタン | プロジェクトの[設定]タブを表示します。 |
新しくテキストDAISY3図書を作成する際に用意するものは以下の通りです。
テキストファイルの書き方については変換元テキストの書きかたを参照してください。
DAISY FarmでDAISY3図書を作成する流れは以下の通りです。
1. プロジェクトファイルを作成する
新しくプロジェクトファイルを作成するか、もしくは既存のプロジェクトファイルを開きます。
2. 書誌情報を入力する
作成したいテキストDAISY3図書の書誌情報を入力します。
3. 変換元テキストファイルを指定する
変換する元となるテキストファイルを指定します。
4. 画像ファイルを指定する
図書で使用する画像ファイルを指定します。
5. 設定を変更する
必要に応じてプロジェクトの設定を変更します。
6. [ビルド実行]ボタンを押す
テキストDAISY3図書を作成します。
アプリケーションの変更点は以下の通りです。
また、新たに以下の文法規則に対応しました。
プロジェクトとは、個々のテキストDAISY3図書を生成するために必要な情報の集まりです。
プロジェクトファイルの拡張子は「.dfproj」になります。
プロジェクトファイルには以下の情報が含まれます。
なお、テキストDAISY3図書はプロジェクトファイルと同じフォルダ内に「daisy3book」というフォルダ名で作成されます。
ファイルメニューから[新規プロジェクト...]を選択します。
下図のようなダイアログが表示されます。
プロジェクト名を入力し、プロジェクトを保存する場所を指定します。
新規プロジェクト用に新しいフォルダを作成し、そのフォルダを保存場所に指定してください。
[OK]ボタンをクリックすると下図のような画面が表示されます。
既存のプロジェクトファイルを開きたいときは、ファイルメニューから“プロジェクトを開く”を選択します。
[開く]ダイアログが表示されるので任意のプロジェクトファイルを選択して[開く]ボタンをクリックしてください。
テキストDAISY3図書を作成するためには書誌情報が必要です。
タブの[テキストファイル]または[画像ファイル]が選ばれている場合は[書誌情報]をクリックしてください。
テーブルで対象の項目を選び、入力フィールドに値を入力して[更新]ボタンをクリックします。
書誌情報の一欄は以下の通りです。
dc:contributor | この本への貢献者 | ||
dc:creator | この本の著者名や知的内容に関する製作者名 | ||
dc:coverage | この本が適用される範囲 | ||
dc:date | この本の出版日 | 必須 | |
dc:description | この本の説明 | ||
dc:format | 電子図書データのフォーマット | 必須 | "ANSI/NISO Z39.86-2005"で固定 |
dc:identifier | この本固有の識別文字列。図書のISBN番号等 | 必須 | |
dc:language | この本の言語 | 必須 | |
dc:publisher | この本の出版社名 | 必須 | |
dc:relation | この本に関連する参照情報 | ||
dc:rights | この本の権利 | ||
dc:source | この本の派生元の参照情報 | ||
dc:subject | この本の扱うトピック | ||
dc:title | この本のタイトル | 必須 | |
dtb:multimediaContent | この電子図書データに含まれるメディア形式 | 必須 | "text"で固定 |
dtb:multimediatype | この電子図書データのマルチメディア型式名 | 必須 | "textNCX"で固定 |
dtb:produceddate | この電子図書データを最初に製作した日付 | ||
dtb:producer | この電子図書データを製作した組織名 | ||
dtb:revision | この電子図書データのバージョン番号 | ||
dtb:revisiondate | この電子図書データのバージョンを製作した日付 | ||
dtb:revisiondescription | この電子図書データのバージョンに関する説明 | ||
dtb:sourcedate | この電子図書データの元になった本の出版日 | ||
dtb:sourceedition | この電子図書データの元になった本の版の説明 | ||
dtb:sourcepublisher | この電子図書データの元になった本の出版社名 | ||
dtb:sourcerights | この電子図書データの元になった本の権利 | ||
dtb:sourcetitle | この電子図書データの元になった本のタイトル | ||
dtb:totaltime | この電子図書データの総再生時間 | 必須 | 固定値(00:00.00) |
必須の項目が一つでも未入力の場合、テキストDAISY3図書の生成はできません。
項目によっては改行して複数個の値を指定できます。
変換元テキストファイルをプロジェクトに登録します。
テキストファイルの登録には以下の二つの方法があります。
タブの[書誌情報]または[画像ファイル]が選ばれている場合は[テキストファイル]をクリックしてください。
テキストファイルの文字コードは以下のどれかにしてください。
・Shift_JIS
・UTF-8
・UTF-16 リトルエンディアン
・UTF-16 ビッグエンディアン
テキストファイルのファイル名は半角英数字にしてください。
1. [追加]ボタンをクリックする
![]() |
[追加]ボタン |
[開く]ダイアログが表示されます。
2. テキストファイルを選ぶ
登録したいテキストファイルを選んで[開く]ボタンをクリックします。
1. 登録ファイルを枠内にドラッグ&ドロップする
プロジェクトファイルととは違うフォルダにあるテキストファイルを登録した場合はプロジェクトファイルと同じフォルダにコピーされます。
登録したテキストファイルをダブルクリックするか、選択して[編集]ボタンをクリックするとメモ帳で編集できます。
![]() |
[編集]ボタン |
編集が完了したら、テキストファイルを上書きします。
登録を解除するテキストファイルを選択して[解除]ボタンをクリックします。
![]() |
[解除]ボタン |
登録を解除してもテキストファイルはプロジェクトのフォルダ内に残ります。
テキストDAISY3図書で表示させたい画像はすべてプロジェクトに登録します。
画像の登録には以下の二つの方法があります。
タブの[書誌情報]または[テキストファイル]が選ばれている場合は[画像ファイル]をクリックしてください。
画像のフォーマットはJPEGまはたGIFにしてください。
画像ファイルのファイル名は半角英数字にしてください。
1. [追加]ボタンをクリックする
![]() |
[追加]ボタン |
[開く]ダイアログが表示されます。
2. 画像ファイルを選ぶ
登録したい画像ファイルを選んで[開く]ボタンをクリックします。
1. 画像ファイルを枠内にドラッグ&ドロップする
プロジェクトファイルととは違うフォルダにある画像ファイルを登録した場合はプロジェクトファイルと同じフォルダにコピーされます。
登録した画像を選択するとプレビューが表示されます。
登録を解除したい画像ファイルを選択して[解除]ボタンをクリックします。
![]() |
[解除]ボタン |
登録を解除しても画像ファイルはプロジェクトのフォルダ内に残ります。
登録したテキストファイルおよび画像ファイルを選択して[リネーム]ボタンをクリックするとファイル名を変更できます。
![]() |
[リネーム]ボタン |
準備が整ったらプロジェクトをビルドしてテキストDAISY3図書を作成します。
[ビルド実行]ボタンをクリックしてください。
![]() |
[ビルド実行]ボタン |
ビルドが成功するとダイアログが表示されます。
テキストDAISY3図書を構成するファイル一式はプロジェクトファイルと同じフォルダ内の「daisy3book」フォルダに格納されています。
なお、書誌情報の入力に不備があるときはエラーメッセージが表示され、テキストDAISY3図書は作成されません。
ファイルのはじめがh2になっていると、「警告:見出しレベルの指定がH2から始まっています。」というエラーメッセージが表示されます。2枚目以降のファイルのはじめがh2の場合には問題ありませんので、メッセージを無視していただいて構いません。
プロジェクトをビルドして作成したテキストDAISY3図書を削除する場合は[生成ファイルの削除]ボタンをクリックします。
![]() |
[生成ファイルの削除]ボタン |
プロジェクトのビルドを実行すると、常に最新の内容で新たなテキストDAISY3図書のファイル一式が作成されます。
再度テキストDAISY3図書をビルドし直す場合でも、前もって以前のテキストDAISY3図書を削除しておく必要はありません。
[生成ファイルの削除]ボタンは意図的にテキストDAISY3図書を削除したいときにお使いください。
プロジェクトの設定を変更したいときは[設定]ボタンをクリックします。
![]() |
[設定]ボタン |
設定を変更して[更新]ボタンをクリックしてください。
[更新]ボタンをクリックするまでは設定の変更は反映されません。
なお、[更新]ボタンをクリックせずに他のタブに切り替えると、変更した設定は元に戻ります。
テキストDAISY作成後、Tobiで録音をする場合には、文字コードは「UTF-8」にチェックを入れてください。
制御文字では変換元テキストの変換ルールに使える文字の種類を指定します。
[半角・全角文字]……………半角・全角どちらの文字も同じと見なされます。
[半角文字のみ]……………半角文字のみが変換ルールの指定で全角文字は通常のテキストの一部と見なされます。
[全角文字のみ]……………全角文字のみが変換ルールの指定で半角文字は通常のテキストの一部と見なされます。
ハイライト区切り対象では、文節の区切りと見なされる文字を追加できます。
変換元のテキストファイルの文字コードを指定します。
文字コードの指定が間違っていると正しいDAISY3図書が生成されません。
以下の文字および文字列はテキストファイルの内容をテキストDAISY3図書のXMLに変換する際にそれぞれ特別な意味を持ちます。
= | 続く文字列(改行まで)を図書のタイトルとします | 図書名を明示するには |
= | 続く文字列(改行まで)を図書のタイトルとします | 図書名を明示するには |
& | 次の行以降の変換結果を新しいファイルに保存します | ファイルを分けたいときの書きかた |
& | 次の行以降の変換結果を新しいファイルに保存します | ファイルを分けたいときの書きかた |
~~ | 次の行以降を新しいページに割り振ります | ページ区切りの書きかた(ページ番号おまかせ) |
〜〜 | 次の行以降を新しいページに割り振ります | ページ区切りの書きかた(ページ番号おまかせ) |
~ページ番号~ | 次の行以降を新しいページに割り振り、任意のページ番号を付与します | ページ区切りの書きかた(ページ番号指定) |
〜ページ番号〜 | 次の行以降を新しいページに割り振り、任意のページ番号を付与します | ページ区切りの書きかた(ページ番号指定) |
* | 続く文字列(改行まで)をh1に変換します | 見出し(h1〜h6)の書きかた |
** | 続く文字列(改行まで)をh2に変換します | 見出し(h1〜h6)の書きかた |
*** | 続く文字列(改行まで)をh3に変換します | 見出し(h1〜h6)の書きかた |
**** | 続く文字列(改行まで)をh4に変換します | 見出し(h1〜h6)の書きかた |
***** | 続く文字列(改行まで)をh5に変換します | 見出し(h1〜h6)の書きかた |
****** | 続く文字列(改行まで)をh6に変換します | 見出し(h1〜h6)の書きかた |
* | 続く文字列(改行まで)をh1に変換します | 見出し(h1〜h6)の書きかた |
** | 続く文字列(改行まで)をh2に変換します | 見出し(h1〜h6)の書きかた |
*** | 続く文字列(改行まで)をh3に変換します | 見出し(h1〜h6)の書きかた |
**** | 続く文字列(改行まで)をh4に変換します | 見出し(h1〜h6)の書きかた |
***** | 続く文字列(改行まで)をh5に変換します | 見出し(h1〜h6)の書きかた |
****** | 続く文字列(改行まで)をh6に変換します | 見出し(h1〜h6)の書きかた |
■ | 続く文字列(改行まで)をh1に変換します | 見出し(h1〜h6)の書きかた |
□ | 続く文字列(改行まで)をh2に変換します | 見出し(h1〜h6)の書きかた |
◆ | 続く文字列(改行まで)をh3に変換します | 見出し(h1〜h6)の書きかた |
◇ | 続く文字列(改行まで)をh4に変換します | 見出し(h1〜h6)の書きかた |
● | 続く文字列(改行まで)をh5に変換します | 見出し(h1〜h6)の書きかた |
○ | 続く文字列(改行まで)をh6に変換します | 見出し(h1〜h6)の書きかた |
+ | 続く文字列(改行まで)を番号付きリストの第一階層に変換します | 番号付きリストを作成するには |
++ | 続く文字列(改行まで)を番号付きリストの第二階層に変換します | 番号付きリストを作成するには |
+++ | 続く文字列(改行まで)を番号付きリストの第三階層に変換します | 番号付きリストを作成するには |
+ | 続く文字列(改行まで)を番号付きリストの第一階層に変換します | 番号付きリストを作成するには |
++ | 続く文字列(改行まで)を番号付きリストの第二階層に変換します | 番号付きリストを作成するには |
+++ | 続く文字列(改行まで)を番号付きリストの第三階層に変換します | 番号付きリストを作成するには |
− | 続く文字列(改行まで)を箇条書きリストの第一階層に変換します | 箇条書きリストを作成するには |
-- | 続く文字列(改行まで)を箇条書きリストの第二階層に変換します | 箇条書きリストを作成するには |
--- | 続く文字列(改行まで)を箇条書きリストの第三階層に変換します | 箇条書きリストを作成するには |
− | 続く文字列(改行まで)を箇条書きリストの第一階層に変換します | 箇条書きリストを作成するには |
−− | 続く文字列(改行まで)を箇条書きリストの第二階層に変換します | 箇条書きリストを作成するには |
−−− | 続く文字列(改行まで)を箇条書きリストの第三階層に変換します | 箇条書きリストを作成するには |
{ | 続く段落全体が一段下がりで強調されます | 段落を一段下げるには |
{ | 続く段落全体が一段下がりで強調されます | 段落を一段下げるには |
! | 続く文字列を表のヘッダ行のセルテキストにします | テーブルの書きかた |
! | 続く文字列を表のヘッダ行のセルテキストにします | テーブルの書きかた |
| | 続く文字列を表の通常のセルテキストにします | テーブルの書きかた |
| | 続く文字列を表の通常のセルテキストにします | テーブルの書きかた |
。 | その箇所までを1個の文節にします | 文節区切りのルール |
。」 | その箇所までを1個の文節にします | 文節区切りのルール |
▲ | 文節の終端を指定するときに使用します | 文節区切りのルール |
% | 画像を挿入するときに使用します | 画像を挿入するには |
` | ルビを表示させたいときに使用します | ルビの書きかた |
` | ルビを表示させたいときに使用します | ルビの書きかた |
¥ | 変換ルールに割り当てられた文字を通常の文字として扱いたいたいときに使用します | エスケープの書きかた |
¥ | 変換ルールに割り当てられた文字を通常の文字として扱いたいたいときに使用します | エスケープの書きかた |
; | テキストを強制改行させたいときに使用します | 強制改行の書きかた |
; | テキストを強制改行させたいときに使用します | 強制改行の書きかた |
__ | 続く文字列(改行まで)をコメントと見なします | コメントの書きかた |
__ | 続く文字列(改行まで)をコメントと見なします | コメントの書きかた |
^ | ^と^ではさんだ文字列をインライン引用(<q>タグ)とします | 引用の書きかた |
^ | ^と^ではさんだ文字列をインライン引用(<q>タグ)とします | 引用の書きかた |
^^ | ^^と^ではさんだ文字列を斜体強調(<em>タグ)とします | 斜体強調の書きかた |
^^ | ^^と^ではさんだ文字列を斜体強調(<em>タグ)とします | 斜体強調の書きかた |
^^^ | ^^^と^ではさんだ文字列をボールド強調(<strong>タグ)とします | ボールド強調の書きかた |
^^^ | ^^^と^ではさんだ文字列をボールド強調(<strong>タグ)とします | ボールド強調の書きかた |
これらの指定はDAISYプレイヤーの種類によっては表現されない場合があります。
& | 自動的に“&”という表記に置き換えられます | 文字参照による置き換え |
< | 自動的に“<”という表記に置き換えられます | 文字参照による置き換え |
> | 自動的に“>”という表記に置き換えられます | 文字参照による置き換え |
上記に当てはまらない文字および文字列は通常の本文に変換されます。
テキストDAISY3図書に変換するために最低限必要となる要素は以下の通りです。
図書名は書誌情報に入力するだけでなく、テキストDAISY3図書の冒頭にも明記するのが慣例です。
記述例:
=マッチ売りの少女 ←………図書名
=The Little Match Gir ←………図書の原題
■マッチ売りの少女 ←………図書名
■The Little Match Girl ←………図書名の原題
□ハンス・クリスチャン・アンデルセン作 ←………作者名
◆結城浩訳 ←………翻訳者名
ひどく寒い日でした。 雪も降っており、すっかり暗くなり... ←………本文
テキストDAISY3図書の表示例:
行頭が“=”または“=”で始まるテキスト(改行まで)は図書の名前になります。
“=”または“=”で始まる図書名は変換元テキストファイルの冒頭に書いてください。
行頭に“&”または“&”を書くとそれ以降の変換結果が新たなファイルに書き出されます。
“&”または“&”の後ろには何も書かないでください。
長編作品では、章単位、あるいは数ページ単位でファイルを分けてください。
処理能力があまり高くない機器で動作するDAISYプレイヤーでは、1個のファイルに含まれるテキストが多いと処理にもたつく場合があります。
テキストDAISY作成後、Tobiで録音をする場合には、ファイルを分けないでください。
行頭に“~~”または“〜〜”を書くとそれ以降の変換結果が新たなページに割り振られれます。
ページ番号は1から順番に付与されます
“~~”または“〜〜”の後ろには何も書かないでください。
ページを区切る際、ページ番号を指定するには“~~10~~”または“〜〜10〜〜”のように書きます(P.10にする場合)。
ページ番号は半角数字にしてください。
ページ番号に続く“~~”または“〜〜”の後ろには何も書かないでください。
行頭が“*”または“*”で始まるテキスト(改行まで)は見出しになります。
“*”または“*”を複数個書くことで見出しの階層を指定できます。
“*”が1個ならh1、2個ならh2といった具合です。
*テキスト …………… h1
**テキスト ………… h2
***テキスト ……… h3
他にも、行頭に“■□◆◇●○”のどれかを指定すると、それぞれh1〜h6の見出しになります。
割り当ては以下の通りです。
■ ……… h1
□ ……… h2
◆ ……… h3
◇ ……… h4
● ……… h5
○ ……… h6
一連のテキストの中に“。”または“。」”が出てきたら、そこまでを1個の文節の終わりと見なし、続くテキストを新たな文節とします。
なお、任意の位置で文節を分けたい場合は区切る箇所に“▲”を書きます。
画像を挿入したい場合は“%ffffffff%aaaaaa%”または“%ffffffff%aaaaaa%”と書きます。
ffffffffには画像のファイル名を、aaaaaaには画像に対するALT記述のテキストを書いてください。
画像はテキストの途中に表示させることもできます。
ここに書く画像のファイル名は使用する画像ファイルを登録するで登録した画像ファイルの名前です。
もし変換したテキストDAISY3図書で画像が正しく表示されない場合は、対になるファイル名に食い違いがないかを確認してください。
画像のフォーマットはJPEGまはたGIFにしてください。
記述例:
こちら%sakura.jpg%桜の花の写真%は桜の花の写真です。
テキストDAISY3図書の表示例:
行頭が“+”または“+”で始まるテキスト(改行まで)は番号付きリストになります。
“+”または“+”を複数個書くことでリストの階層(最大三階層)を指定できます。
記述例:
+魚類
+鳥類
+哺乳類
++ネコ科
+++ライオン
+++トラ
+++チーター
++イヌ科
テキストDAISY3図書の表示例:
改行後に“+”または“+”で始まらない行があるとそのリストは終了したと見なされます。
行頭が“-”または“−”で始まるテキスト(改行まで)は箇条書きリストになります。
“-”または“−”を複数個書くことでリストの階層(最大三階層)を指定できます。
記述例:
−魚類
−鳥類
−哺乳類
−−ネコ科
−−−ライオン
−−−トラ
−−−チーター
−−イヌ科
テキストDAISY3図書の表示例:
改行後に“-”または“−”で始まらない行があるとリストは終了したと見なされます。
“!”または“!”に続くテキストは表のヘッダ行のセルテキストになります。
“|”または“|”に続くテキストは通常のセルテキストになります。
記述例:
!ヘッダA!ヘッダB!ヘッダC
|セルA2|セルB2|セルC2
|セルA3|セルB3|セルC3
テキストDAISY3図書の表示例:
テキストにルビを振りたい場合は“`ttttttttt`rrrrrrrr`”または“`ttttttttt`rrrrrrrr`”と書きます。
tttttttttはルビを振るテキスト、rrrrrrrrにはルビのテキストを書いてください。
記述例:
`柿本人麻呂`かきのもとひとまろ`は`飛鳥時代`あすかじだい`の`歌人`かじん`です。
テキストDAISY3図書の表示例:
なお、ルビの表示に対応していないDAISYプレイヤーでは以下のように表示されます。
変換ルールに割り当てられた文字を通常の文字として表示させたい場合、直前に“¥”または“¥”を書きます。
記述例:
"文中に"¥%"を表記したいときは¥¥%"と書きます。 "¥¥"自体を表記するときは"¥¥¥"と書きます。
テキストDAISY3図書の表示例:
テキスト中に“;”または“;”を書くと、その位置で強制改行されます。
段落を分けずにテキストを改行させたい場合に使用してください。
記述例:
強制的に改行させたい箇所に"¥;"または"¥;"を書くと;その位置で改行されます。
テキストDAISY3図書の表示例:
テキスト中の“&”、“<”、“>”は、テキストDAISY3図書のXML上ではそれぞれ以下のように置き換えられます。
& …………… &
< …………… <
> …………… >
“__”または“__”に続けて書いたテキスト(改行まで)はコメントになります。
なお、コメントはテキストDAISY3図書のXMLには書き出されません。
“{”または“{”で始まる段落は一段下げられます。
記述例:
ホームズは引き出しから少し色あせた巻紙を取り出し、そのひもをほどいて、私に小さな紙を手渡した。青みのある灰色で、半切、ひどい字がのたくっていた。
{もはや鶏肉は順調にすべてロンドンへ出荷が終わった。狩場の主任のハドソンは蠅取紙の注文の一切を必ず受けると知らせた。あなたの雌雉が危ないので主任に命じて高飛びを助けて落ちないようにしろ。
この謎に満ちた手紙を読み終わって顔を上げると、私の目に、こちらの表情を見てほくそ笑むホームズの姿が映った
テキストDAISY3図書の表示例:
“^”または“^”ではさんだテキストはインライン引用(<q>タグ)になります。
記述例:
一連のテキストの中の^特定の箇所^をインライン引用として表現できます。
テキストDAISY3図書の表示例:
インライン引用を指定してもDAISYプレイヤーの種類によっては表現されない場合があります。
“^^”または“^^”と“^”または“^”ではさんだテキストは斜体強調(<em>タグ)になります。
記述例:
一連のテキストの中の^^特定の箇所^を斜体として表現できます。
テキストDAISY3図書の表示例:
斜体強調を指定してもDAISYプレイヤーの種類によっては表現されない場合があります。
斜体強調の終了は“^”または“^”が一個です。
“^^^”または“^^^”と“^”または“^”ではさんだテキストはボールド強調(<strong>タグ)になります。
記述例:
一連のテキストの中の^^^特定の箇所^をボールドとして表現できます。
テキストDAISY3図書の表示例:
ボールド強調を指定してもDAISYプレイヤーの種類によっては表現されない場合があります。
ボールド強調の終了は“^”または“^”が一個です。
テキストDAISY3図書です。
DAIAY2および2.02のテキストDAISY図書は作成できません。
また、DAISY Farm単体では音声DAISYおよびマルチメディアDAISYの図書は作成できません。
以下のどれかにしてください。
なお、ビルド実行をする前に、プロジェクトの設定内の[テキストファイルの文字コード]を選択してください。
以下のどちらかにしてください。
はい。
処理能力があまり高くない機器で動作するDAISYプレイヤーでは、1個のファイルに含まれるテキストが多いと処理にもたつく場合があります。
とは言え機器によって条件が異なるので、ファイル分割の目安は決まっていません。
そこで章の単位、あるいは数ページ単位でファイルを分けると良いでしょう。